つみたてNISAを選ぶ基準の一つに投資信託の「純資産」総額がある。なぜ、純資産総額が重要なのだろうか。
この記事では、純資産の重要性を解説したうえで、純資産総額が多い投資信託トップ3を紹介する。
なぜ純資産が重要なのか
投資信託の概要を記した「目論見書」には、ファンドの目的や手数料のほか、純資産の推移もまとめられている。純資産の意味と重要な理由は何だろうか。
純資産とは何か
純資産とは、投資信託(ファンド)に組み込まれている保有資産から負債を差し引いたものである。
保有資産は株式や債券、現金などだ。「純資産残高」「純資産総額」とも表記され、投資信託の規模や時価をあらわしている。つまり、純資産が大きい投資信託は資産規模が大きいといえる。
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純資産が重要な理由
一般に、投資信託は純資産が大きいほど良いと考えられる。
資産規模が大きいことで十分に分散投資ができることや経費率が抑えられること、運用体制を充実できることなどがその理由だ。
純資産が大きい投資信託は運用終了(繰上償還)になるリスクが小さく、つみたてNISAのような長期投資に向いている。
つみたてNISA対象で純資産が多い投資信託トップ3
投資信託の純資産は時価であるため、その時々で変化する。今回は2023年6月26日に『日本経済新聞』に掲載されている投資信託の純資産総額ランキングにもとづき、つみたてNISAの対象となっている投資信託の中から上位3つを紹介する。
トップ3:楽天・全米株式インデックス・ファンド
第3位(全体では第5位)は、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」だ。運用元は楽天証券で、純資産総額は9,930億円である。