結論をいえば、資格を取ることは無駄ではありません。資格を取ったあと、他人の意見やインターネットの情報に左右され、資格を生かしていないことこそが無駄なのです。インターネット上では、負の情報にフォーカスされがちですが、全国には「無名で成功している人」が多数いるということを覚えていてください。これが5年のコンサルタント活動の結論です。
ですから、あなたが資格を取ろうとしている行為は決して無駄にはなりません。
資格を取った後、現状を踏まえた上で正しい努力が必要になるただし、過去のように資格さえ取れば何もしないで仕事が来るという時代は終わりました。
士業人口は増え続け、すでに私たちは選ばれる存在になっています。加えて人口が減り、あわせて全体の法人数も減少する中、高い敷居のある部屋であぐらをかいていては、自然に淘汰されてしまうでしょう。
ですから、現代に合った「正しい努力」が必要になります。過去は看板を出しておけばそれで営業は十分、という時代もあったのかもしれませんが、今後は現状に即した営業を行い、そして士業の枠にとらわれない活動が必要になります。詳しいことは別の回答で解説しますが、従来の士業業務に加え、セミナーや勉強会、コンサルティングやコーチングなどに積極的に取り組むことが正しい努力になります。
誰かに無駄といわれたら辞めてしまうくらい、小さな決意なのか?最後にひとつだけ重要なことをお伝えしましょう。
はっきりいって今からお伝えすることは精神論に近いものですが、あなたの決意は誰かに少し批判されたら萎えてしまうものなのでしょうか。もしそうなら、厳しい言い方かもしれませんが、独立開業は楽しいことだけではありませんので、考え直してもよいかもしれません。
私が23歳で独立開業したとき、周りの友人や知人は誰一人として「うまくいく」とはいいませんでした。インターネット上の情報もネガティブなものばかりでした。23歳という年齢で開業しただけで、求めてもいない説教をされたこともありましたし、インターネット上で実力以上に名前が売れてしまったとき、メールでいわれのない非難をされることもありました。