「ヨハネによる福音書」の有名な聖句、「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった」と記されているが、プーチン氏はあたかも生き神のように、ロゴス、言葉とその意味を自分勝手に操作している。旧ソ連共産党が構築した共産主義専制政治を改革しようとしたゴルバチョフはペレストロイカ(再建)とグラスノスチ(情報公開)を始めたが、その途上で失権した。プーチン氏はここにきて言論・情報の完全な管理、統制に乗り出してきている。モスクワから発信される発言、言葉には、これまで以上に慎重になるべきだ。
編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2024年9月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。