特に中国人の中でも漢民族と言われる人々の事実史を知る上で、『資治通鑑』抜きには語れない。

大著であるが、『資治通鑑』に関しては数おおく解説書が出版されており、それらを読むだけでも、中国史の本質を学ぶことができる。

勿論、日本においても戦国史をはじめとして、一般に残酷な歴史を否定するものではないが、中国のそれは遥かに凌駕する。中国史を悠久の歴史などと呑気に評価するのは、中国史の本質を見誤っていると言えるだろう。

中国共産党は真の意味で共産主義を謳うものではなく、広大な国土と数多くの国民を統治する仕組みとして、中華思想(華夷思想)をその根源としており、漢民族に言わせると「華夷秩序」「中国中心主義」となる。

他国にとって、中華思想は誠に迷惑千万な話でしかないが、漢民族にとって華夷思想は漢民族のアイデンティティとなっていることも事実で、どこに視点を置くか?の違いだけだ。そして民族同化政策を進め、民族が違っても漢民族と婚姻すれば、この中華思想を徹底的に洗脳する。そして、人の内心など一切、考慮することなく、偽物の民族性を拡充してきた。

このような国が隣国であるという事実を、数多くの日本人は忘れている。中でも自称リベラルの勘違いエリート主義が蔓延する都市部の高学歴者にその傾向が強い。

彼らは、差別意識の撤廃や、反戦運動を通じて、隣国とは仲良くしようと言う美辞麗句を並べることで、自己満足している。総じて、自分の生活には一切、関わりがないことには綺麗事を並べるが、自分の問題になった時、それでも相手を許すと言う寛容な人間性を発揮するかと言われれば、猛烈に反発する。つまり、言ってることとやってることが真反対なのが、エリート意識プンプンの自称リベラルと言う連中だ。

どうしてこうまでリベラルを自称する連中を批判するかと言うと、言ってることの合理性が欠落してるからだ。差別や反戦を言うなら、専制主義国家を真っ先に批判すべきなのに、何故か、自称リベラルはその批判を回避する。