62分には、右サイドからの鋭い突破からのクロスをファーサイドで受けたアレクシアに対して、後手をとったソシエダ選手がスライディングをすると主審は即座にPKの判定。そのPKを63分にアレクシアが自ら左足インサイドで落ち着いて蹴ると、GKの逆を突きゴール左側に決まった。3‐0とリードを広げると、アレクシアは交代となりベンチに退いた。

その後も攻め続けるバルセロナに対して、【4-3-2-1】のシステムで守備に追われていたソシエダも勝機を見出そうと西奔東走。そして途中出場のFWルシア・パルドが77分に得点し3‐1とした。

83分には、ゴール前で1対1の場面で、スペイン代表GKカタリナ・コルが飛び出すと左手1本で防ぐ。ピンチを招いてもお構いなしで前方に多くの人数を割くバルセロナ。途中出場のFWクラウディア・ピナはロングレンジから際どいシュートを連発し、90+2分にはペナルティエリアの外やや左から右足で巻いたシュートがクロスバーを叩いた。

結局、最初から最後まで攻め続けたバルセロナが3‐1で勝利し、リーガF2連勝で勝点6とした。ホームとはいえ、ワンサイドゲームだった。


バルセロナ・フェメニ 写真:Getty Images

データもバルサの圧倒的な強さを裏付け

ボール支配率は、ソシエダの40%に対してバルセロナは60%。シュート本数は、4本に対して22本。枠内シュートは2本に対して11本。データでもバルセロナが圧倒した。

立ち上がりからバルセロナが攻める展開で、圧倒的な強さを見せつけた。リードした際に守備を固めてリスクを最小化するといった戦い方は見られなかった。

「ひたすら攻め続ければ、たとえ1、2点の被弾をしても、それ以上の得点を決めて勝てる」と、踏んでいるのである。このメンタリティは男子チームとも通底している。また、相手チームとの実力差があるので、攻めることが勝利への近道で合理的だとも言えるだろう。