自民党総裁選で各氏の主張が不思議なんです。自民党の改革を訴える候補者が多いのです。小林氏、小泉氏、高市氏は明白に訴えています。茂木氏も半分そうです。今回は自民党のみそぎであることはわかるのですが、それは党の内部の規律と規範、よってそれは幹事長を中心とする党幹部が中心となって大改革をすればよいと思うのです。総裁は最終的責任はありますが、政権与党としての仕事を全うしてもらいたいのです。自民党改革を唱える方々は幹事長の席を目指しているのか、とも思われても仕方がないでしょう。

石破氏・河野氏・小泉氏・高市氏 自民党HP/各氏SNSより

それとメディアはもう解散総選挙の日程の話題を挙げています。そんなものなのでしょうか?小泉さんはすぐに解散総選挙をやるような話をしていましたが、100日のハネムーン、つまり3か月ぐらいは総裁としての手腕を見せてほしい、そうでないと良いか悪いか誰も判断ができないのです。個人的にはお願いだから今年の解散総選挙だけは止めてほしいです。

おまけですが、アメリカの選挙もよくわからないです。双方が勝ったと言っているのです。市場はハリス氏に軍配を上げたように見えます。討論会翌日はトランプ銘柄が下落、ハリス銘柄が上昇しました。ただ、ハリス氏の経済に関する主張は弱かったと思います。私が以前から気にしていた通りです。現在の政権に対する不満、つまりインフレ、生活水準、格差問題、更に今後は失業率の若干の悪化が見込まれる中、政権与党にとって逆風であり、他国でも政権交代やそれに近い状態が起きています。その線から推察するとこの選挙の行方はまだまだ分からないと思います。

で、日本製鉄のUSスチールの買収はどうなるのか?

これもあまりにも政治的になりすぎたと思います。ボタンの掛け違いもあります。当のUSスチールの従業員は日鉄による買収に賛同を示している人も多いとされます。ところが大統領選の最中、労働組合を敵に回せない大統領候補たちは「国家安全上重要かつ労働市場を守るためにもUSスチールはアメリカの会社であり続けるべきという組合の代弁者となったわけです。