バックストレートやメインストレートで伏せていると風切音は気にならないレベルで、高速走行時に首を横に動かしたときなども頭が変に振られることはなかった。またコーナーリングスピードが高い最終コーナーでも安定していて、空力特性が優れていることを感じた。
途中、額のベンチレーションを開けてみると風が入ってくることを実感。内装の肌触り感もよく、快適性が確保されていることが理解できた。
今回はクリアシールドで走ったので、走行中の写真を見れば伏せていても目線を邪魔していないことがわかると思う。オプションでスモークシールドやミラーシールドもあるので、晴天のときは路面の照り返しを緩和してくれるそちらを使いたい。
秀逸なのは簡単なレバー操作だけでシールドが脱着できること。過去のレースで予選の直前で急に雨が振り出し、慌ててスモークシールドからクリアシールドに交換するということがあった。そんなシーンでもブレードランナーの構造であればすぐに対応できる。
今回のテストで視界が広く軽量というのは、速度域が高いサーキット走行でもストレスがない走りができるので有効だということが実感できた。
ストリートからサーキット走行、さらにはレース参戦にまで対応しているブレードランナー。スポーツライディング好きな筆者の目から見てもオススメできるヘルメットだといえる。