バックストレートやメインストレートで伏せていると風切音は気にならないレベルで、高速走行時に首を横に動かしたときなども頭が変に振られることはなかった。またコーナーリングスピードが高い最終コーナーでも安定していて、空力特性が優れていることを感じた。
途中、額のベンチレーションを開けてみると風が入ってくることを実感。内装の肌触り感もよく、快適性が確保されていることが理解できた。

走行後「いろいろな使い方ができるヘルメットだよね」と笑顔で話す。

今回はクリアシールドで走ったので、走行中の写真を見れば伏せていても目線を邪魔していないことがわかると思う。オプションでスモークシールドやミラーシールドもあるので、晴天のときは路面の照り返しを緩和してくれるそちらを使いたい。
秀逸なのは簡単なレバー操作だけでシールドが脱着できること。過去のレースで予選の直前で急に雨が振り出し、慌ててスモークシールドからクリアシールドに交換するということがあった。そんなシーンでもブレードランナーの構造であればすぐに対応できる。
今回のテストで視界が広く軽量というのは、速度域が高いサーキット走行でもストレスがない走りができるので有効だということが実感できた。
ストリートからサーキット走行、さらにはレース参戦にまで対応しているブレードランナー。スポーツライディング好きな筆者の目から見てもオススメできるヘルメットだといえる。

ブレードランナーを公式HPで見る

ディテールチェック

前後に長いシルエットが特徴。突起物が少ないので風切音も抑えられている。
額のベンチレーションは開閉式。空気の流れは良好で、季節にあわせて調整できる。
後頭部のベンチレーションも開閉式。開けたときに黒いベースがワンポイントになるのも良い。
シールド開閉時は4段階のクリックで保持。ホルダーなどがない構造で、工具を使わずにシールドの脱着ができる。
中央の開閉式ベンチレーションはシールドの曇りを除去する効果がある。左右の縦スリットはデザインで貫通していない。
横にはインカムのスピーカーが無理なく収まるようになっている。ツーリングユースで役立つ構造だ。
内装は脱着式。カンタンに外せるので、スポーツ走行など激しい走りをしたあとで汗を吸った内装をすぐに洗濯できるのが嬉しい。
オプションのシルバーミラーシールドを装着。ライトスモークベースなので晴天時の路面の照り返しを緩和してくれる。
ミラーシールドにすると一気にサイバーな雰囲気になる。シールドにはほかにもスモーク/ライトスモーク/レインボーミラーなど多くのバリエーションがあるので、シーンにあわせてセレクトできる。