しかもニヨギ氏らによれば、都市部の降雨量の増加は温暖化が進んでいる過去20年間において、より顕著になっていたといいます。
何らの対策もしなければ、世界の都市部では今後もますます大雨や洪水による水害が増え続けることが懸念されるでしょう。
そこでニヨギ氏は「都市部の水害を防ぐためにもグリーンインフラについて考え始めるべきです」と訴えました。
グリーンインフラとは、街路樹や緑道など、より多くの自然を取り入れた都市設計をすることです。
これにより気温の上昇を効果的に抑制しながら、大雨による水害の発生を防ぐことができると考えられています。
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参考文献
Most Cities Receive More Rainfall Than Surrounding Rural Areas, Global Study Shows
https://www.jsg.utexas.edu/news/2024/09/most-cities-receive-more-rainfall-than-surrounding-rural-areas-global-study-shows
元論文
Global scale assessment of urban precipitation anomalies
https://doi.org/10.1073/pnas.2311496121
ライター
大石航樹: 愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。 他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。 趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。
編集者
ナゾロジー 編集部