10年以上使っていないSuicaはどうなるの?

未使用のまま10年以上経過したSuicaは失効してしまいますが、この場合はどうすればいいのでしょうか? 対処方法は2つあります。

まず、Suicaをもう一度使いたい場合は、Suicaエリア内のJR東日本の駅のみどりの窓口において「新しいSuicaカードへの交換」が可能です。

つまり、10年以上未使用状態のSuicaカードを新しいものに交換し、残高を新しいSuicaへ移し替えることができるんですね。このとき、未使用だったSuicaは回収されてしまいますが、手数料は一切かかりません。

もし、未使用のSuicaが不要になった場合は「Suicaカードの払いもどし」扱いとなり、残高とデポジット(500円)が返金されますが、その際は手数料220円が残高から引かれるのでご注意ください。ただし、残高が220円未満の場合は残高は返金されず、デポジットの500円だけが返金されます。

なお、記念Suicaカードについてはカードの交換及びチャージ残額の移し替えはできませんので、「Suicaカードの払いもどし」と同じ扱いになります。

長期間使っていない「Suica」があるけど、これってどう処理するのが正解?
10年以上経過して失効したSuicaは、Suicaエリア内のJR東日本の駅のみどりの窓口において、「新しいカードへの交換」か「Suicaカードの払いもどし」の2つの手続きができます(画像はJR東日本公式サイトより引用)(画像=『オトナライフ』より 引用)

●JR東日本公式サイト「長期間利用していないSuicaをお持ちのお客さまへ」は→こちら

そこで気になるのが、発売からそろそろ10年を迎える「東京駅開業 100 周年記念 Suica」です。この記念Suicaは2014年12月20日に発売されたため、2024年12月20日には10年を迎え、失効して使えなくなるのです。

とはいえ、東京駅開業 100 周年記念 Suicaは2016年3月頃まで複数回に渡って発売&発送されているため、発売時期は異なります。そこで、JR東日本では混乱を避けるため、購入日に関わらず一律で失効日を2026年3月31日としています。

長期間使っていない「Suica」があるけど、これってどう処理するのが正解?
こちらが「東京駅開業 100 周年記念 Suica」。販売価格の2,000円には、デポジットの500円に加え1,500円の残高が含まれています(筆者撮影)(画像=『オトナライフ』より 引用)

ちなみに、JR東日本によると、東京駅開業 100 周年記念 Suicaは427万枚が発行され、そのうち2024年3月末時点で約250万枚が未利用となっています。

もし、東京駅開業 100 周年記念 Suicaの残高がもったいないと思う人はぜひ使ってみてはいかがでしょうか? 一度、鉄道・バス、買い物等で使用すると、そこからさらに10年間は失効しませんよ。

●JR東日本「東京駅開業 100 周年記念 Suica」については→こちら(PDF)

長期間使っていない「Suica」があるけど、これってどう処理するのが正解?
「東京駅開業 100 周年記念 Suica」は発行時期が特定できないため、JR東日本では購入日に関わらず、一律で失効日を2026年3月31日としています(画像はJR東日本公式サイトより引用)(画像=『オトナライフ』より 引用)

まとめ

いかがでしょうか? 実はSuicaを長期間利用していないと、使えなくなることがあるのを知らない人も多いと思います。長期間未使用で使えなくなっても、無料でSuicaカードを交換してもらえることは、ぜひ覚えておきましょう。

また、記念Suicaなど特殊なデザインのSuicaの場合、窓口で交換すると通常デザインのSuicaとなってしまうため、そのまま持ち続ける人が多いようです。とくに、東京駅開業 100 周年記念 Suicaは、デポジットの500円に加え1,500円の残高が含まれているので、せめて残高だけは使い切ってから保管するようにしたいですね。

文・西澤浩一/提供元・オトナライフ

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