「電動シードボード」は車輪を通常のパーソナルモビリティより150%大きくするとともに、従来のLime旧型車両より車体の重心を低くすることで、安定性を追及しているといいます。確かに、シートへの座り心地は「安定感バッチリ!」といった感じでした。

しかし、ハンドル部分のアクセルを押して走行しだすと、ハンドルがぐらつき蛇行を繰り返してしまい、カーブでは地面に足を付けて停止してしまうことも。

原付をはじめとしたバイクに乗っている人ならすぐに操縦のコツを掴めそうですが、慣れるまでは公道で走行することに不安を感じるというのが正直な感想でした。

もう1つ、操縦が安定しなかった原因として考えられるのが、シートの高さ調整ができないこと。身長が低い編集部員だと、足元が十分にデッキに届かないため、運転姿勢が不安定になってしまいがちでした。

身長150cmの編集部員が乗車。足をベースにつけようとすると、上画像のように前のめりになり、お尻がやや浮いてしまうのです。

ちなみに、電動キックボードの操縦は、電動シートボードより操作しやすく感じられました。カーブ時のハンドル操作にはやや不安があったのもの、大きなよろつきもなく走行しきることができました。

とはいえ、やはり公道で安全に走行するためには、練習による慣れが必要でしょう。

電動キックボード試乗の様子。両足をしっかりベースにつけているためか、カーブ時も電動シートボードより安定した走行が確保できました。

Limeスタッフに話を聞いたなかでは、「電動シートボードのシート調整に関しては課題なんです」との言葉もあったので、今後シート調整機構が追加されることを期待したいところです。

<参照>

世界最大手のマイクロモビリティ「Lime」が日本でサービス開始。国内初の座って乗る「電動シートボード」も提供、また業界初の「ヘルメットセルフィ」機能を搭載、8月19日より都内6エリアで利用可能