2. 締めつけに限界がないので、締め過ぎによってインシュレーターが楕円になってしまう

3. 締め付けが軟弱な+ビスのためネジ頭をなめて潰してしまう。

図にするとこのようなイメージ。

純正キャブレター+純正バンドでは違和感が無いものの、CRやFCR・TMRといったレーシングキャブレターに換装した場合、バンドの繋ぎ目のビスが悪目立ちしてしまうのもカスタム課題点の一つと言える。

これらの課題点を念頭に、オーナーに快適でスタイリッシュな車輛を完成させていただくために開発されたのが「Billet インシュレーターバンド」だ。本製品の特長を見ていこう。

【真円を維持するための形状と仕組み】

先に記述した通り、エンジン性能を担保し不調を避けるにはラバー製のインシュレーターを限りなく真円に近い状態で固定・維持する事がキーポイントになる。

「Billet インシュレーターバンド」は嵌合部の隙間が2mm程度を担保された状態で真円に近い形状を維持できるよう設計されており、万一底突きまで締め切ったとしても物理的にストップがかかるので、インシュレーターが楕円形に変形すると言う一番の問題が生じるリスクを最小限に抑える工夫がなされている。

*注)本製品には変形したインシュレーターを真円に戻す機能はない。最良の結果を得るため、同時にインシュレーター(PMC品番14-9390)の購入・入替をお勧めする。

【バンドの概念を越えた造形美をデザインとして成立させる】

従来型インシュレーターバンドの繋ぎ目は「ネジで締め付けています」感が強く、デザイン的な要素は皆無で悪目立ちしてしまうのは前述の通り。

「Billet インシュレーターバンド」はその繋ぎ目の勘合部でさえもデザインとして成立させることを目指している。これによりアルミ合金でできたメカニカルキャブレターのデザイン性が向上するだけではなく、「バンドのどの部分をメインに露出させるのか」という演出も楽しむことが出来る。