株式会社ピーエムシーは、古き良き車輛を更に美しく、快適に変貌させる「Billet インシュレーターバンド」をリリースした。

同製品は、’72~’80のZ系STDサイズ用インシュレーター用となり、万一底突きまで締め切ったとしても物理的にストップがかかため、インシュレーターが楕円形に変形するリスクを最小限に抑えることが可能である。また、バンドの概念を越えた造形美をデザインとして成立させており、アルミ合金でできたメカニカルキャブレターのデザイン性が向上するのもうれしいポイントだ。発売は2024年10月31日予定。

“旧Z系車輛専用 Billet インシュレーターバンド”の開発

2024年10月、PMCより発売予定の「Billet インシュレーターバンド」は特にレーシングキャブレターに換装するZ系オーナーにお勧めしたい逸品だ。

【従来型のインシュレーターバンドにおける問題点】
プレスされた鉄板の輪っかで成形された従来品のインシュレーターバンドは、半世紀以上前の1970年代おける技術とコストを考えれば限界以上の性能と造形で完成されていたと言える。
※インシュレーターの固定に使用される従来型のバンドはこのような形状。(参考:PMC品番14-9411)

キャブレターをラバー製のインシュレーターにしっかりと固定させる事が目的であり、締め付ける際にはインシュレーターの真円を保持し楕円形状に変形さないことが重要ポイントになる。

なぜならば、万一インシュレーターが変形してしまうと、キャブレターとの間に隙間が出来そこから2次エアーを吸い込んでしまいエンジン不調につながる原因となるからだ。

そのため真円を模したリング形状を採用しているのだが、締付の段階で3つの問題を抱えている。

1. ゴム製のインシュレーターを僅か0.5mm厚の鉄板製のバンドで締め込むため締め付けトルクが均一に働かない