ImageCredit:HEKA

何層にもなっているHEKAの内部にはセンサーが埋め込まれ、ユーザーの体型や体のカーブ、姿勢などを認識する。そして、マットレスの足元側の下部にあるチップなどから成る“ブレイン”がセンサーからの情報を処理。独自のアルゴリズムや睡眠科学に基づいて特定箇所に負荷がかからないよう指示を出し、エアサスペンションが調整されるという仕組みだ。

体の動きに素早く対応

HEKAの第5世代は2017年に発表され、翌年に一般発売された。今回の第6世代ではこれまでのスマートさに磨きをかけ、即応性などを高めるとともに、ユーザーエクスペリエンスも向上させているという。

たとえば、姿勢が変わるときに頚椎や腰椎などに負荷がかからないよう、HEKAは自動で部分的に上下するが、この対応時間が短くなり、強度も向上したという。また、首や肩などそれぞれの部位の高さや位置に応じて細やかに調整された異なる圧力でサポートする。

つまり、体の左側面を下にした状態から仰向けになり、今度は右側を向いて横向きに寝る、といった動きを取っても、一連の寝返りの動きに応じてマットレスが素早く変動し、体を少し持ち上げたり、沈めたりする。

加えて、第6世代では日々の使用状況からユーザーの特性などを学習する能力も強化され、よりパーソナライズされた仕様でスムーズかつ正確にサポートを行えるようになっているという。おそらく、ユーザーの癖のようなものも把握してスムーズに対応するのではないだろうか。

米国や中国で特許取得済み

睡眠時の身体への負荷を取り除くことが深い眠りにつながると同社はうたっている。同社ウェブサイトによると、マットレスに使用している技術に関しては世界で広く知的財産権を持ち、米国や中国では特許も取得済みとのこと。

HEKAの顧客はすでに世界各地で20万人を超えているそうだ。また、北米や欧州、アジアなどにマットレスが体験できるセンターを630か所設置しているという。