日本においては、いわゆる「ネオバンク」であるインターネット専業銀行も、都市銀行や地方銀行と基本的に同一の法的枠組みの下で運営され、金融庁の監督下にある。一方、グローバルな金融市場では、従来の銀行ライセンスを持たないネオバンクの存在が珍しくない。

こうしたネオバンクの強みは、ユーザーフレンドリーなモバイルバンキング、柔軟な融資システム、そして顧客ニーズに迅速に対応する保険商品の開発などが挙げられる。最先端技術を武器にレガシーバンクに挑戦しているのだ。

レガシーバンク向けDX支援プラットフォーム

言い換えれば、技術革新の波に乗り遅れたレガシーバンクが存在するということである。コンサバティブな従来銀行業界において、システムのDX化すら果たせていないレガシーバンクも少なくない。

そんなレガシーバンクや保険会社のDXを支援するプラットフォームを提供するのが、ルーマニア・ブカレスト発のスタートアップFintechOSだ。
乗り遅れたとはいえ、日本でもレガシーバンク各社がデジタル戦略を重要な経営課題として認識しており、各社が強みを生かしながらデジタル化に取り組んでいる状況だ。取り組みの例としてはインハウスのIT部門を設立しての内部開発や、銀行内でのIT人材育成とチーム構築、レガシーシステムの段階的刷新などがある。

さまざまなアプローチがある中で、FintechOSが提供する同名のDX支援プラットフォーム「FintechOS」は、“次世代の金融商品管理ツール”として、コアシステムを置き換えることなくエンドツーエンドの商品イノベーションと優れた顧客体験などを実現するとしている。

Image Credits:FintechOS

商品開発からサービス展開まで最短12週間を実現

幅広い機能を搭載した同社のプラットフォームは、「10倍の速度で市場へ投入」「運用コストを30%削減」「収益拡大は2倍」という導入効果を謳うもの。