こうした遊びを若い頃に良くしていたイルカのオスほど、大人になってからより多くのメスとの交尾に成功しているという報告もあります。
これを踏まえると、このオスイルカは交尾ごっこする仲間がおらず、欲求が溜まってしまったことで、その性欲発散を人に対してしようとしているのかもしれません。
実際に2022年と2023年にイルカが自分の性器を人に押し付けようとしている行動が観察されていました。
大切なのはイルカから離れること
ただイルカの方に悪気がなかったとしても、海水浴客にとってイルカとの接触が危険であることに変わりありません。
オスのミナミハンドウイルカは体長約2.5メートル、体重約200キロ、軽く泳いでも時速20〜30キロは普通に出ています。
その体格で甘噛みや体当たりをされれば、人が怪我を負うのは当然です。
そこで福井県の地元当局は現在、海水浴客に向けてイルカとの触れ合いを自粛するよう看板やチラシを設置して呼びかけています。
また船でのパトロールを導入したり、一部ビーチでは遊泳時間を制限する取り組みも開始しました。
森阪氏は「最も大事なことはいち早くイルカに気づいて、すぐに海から離れることです」と話します。
これを徹底すれば、イルカは浜辺に遊びに来ても楽しい出来事が起こらないことに気づき、次第に人との接触から遠ざかると見られています。
若い頃「交尾ごっこ」で遊んでいたイルカほど将来リア充になる!
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参考文献
Sexually frustrated dolphin behind spate of attacks on humans off Japan
https://www.livescience.com/animals/dolphins/sexually-frustrated-dolphin-behind-spate-of-attacks-on-humans-off-japan