■タオルのプロは「コロナ禍が原因」とも分析
続いては、1908年(明治41年)、三重県津市に誕生して以来、多くのユーザーに愛され続けている「おぼろタオル」に、今回の調査結果を見てもらう。
すると、同社の担当者は「消費者から求められているタオル製品全般の機能として、圧倒的に多いのが『吸水性』と『柔らかさ』です」「これらに加え、持ち運びのしやすさや洗濯が楽である等の利便性こそが、通常の綿ハンカチと比べてタオル地のハンカチの方が人気が高い要因であると思います」と分析していた。
さらに担当者は、近年ならではの「タオルハンカチ事情」にも注目している。
「以前より、通常(綿)のハンカチに対して『手洗い後に一度使用しただけで水分を含んで使いづらくなる』『サイズが大きいのでたたんだハンカチを使うと一度でもシワクチャになる』といった不満を抱き、タオル地のハンカチを使用される方が増えてきたと感じます」と、傾向の変化についてコメント。
そして「コロナ禍以降、外出先での手洗い回数が増えたことで、タオルハンカチサイズよりも大きなハンドタオルサイズの需要が格段に増えた印象を受けます」と、世相によるニーズの変化を分析していたのだ。