残念ながらチームは現在暫定17位と苦しい状況にある。降格圏から勝ち点4差と残留に向けてここからさらに1試合の重みが増していく中においては、たとえ少ない出場時間であっても結果を出せる神代の存在もますます大きなものとなるだろう。2022シーズンにはプレーオフ進出も果たした熊本。主力の流出で辛いシーズンが続く中、ユース出身のストライカーに懸かる期待は日増しに大きくなっているに違いない。


南野遥海(ガンバ大阪所属時) 写真:Getty Images

南野遥海(栃木SC)

現在18位と昨年に続いて残留争いに巻き込まれている栃木SC。5月には監督交代で立て直しを図るも、大きく勝ち点を積み上げることはできず苦しい状況に置かれている。そんな栃木でここまでチームトップスコアラーとして攻撃を牽引しているのが、ガンバ大阪より期限付き移籍中のFW南野遥海だ。

昨2023シーズンはJ3のテゲバジャーロ宮崎に所属し2桁ゴールをマークしたストライカーは、今季J2へカテゴリーを上げて武者修行を継続中。ここまで6ゴールを挙げ下位に苦しむチームを支えている。175cmと決して大柄ではないが、パンチのあるシュートや背後を取る動き出しの巧さは相手守備陣にとって脅威。さらにボールキープや強引なまでの突破などでフィジカルの強さも見せており、怪物としての片鱗ものぞかせている。

リーグでもっとも失点数の多い栃木にとって、勝機を手繰り寄せる得点源として南野の存在は大きく、期限付きとはいえ今季の結果に関わらず来季もチームに残ってほしい選手の筆頭だろう。直近は5戦未勝利と苦しい戦いの続く栃木だが、残留圏との勝ち点差は暫定ではあるがわずかに4と決して遠くはない。来季もJ2を戦うために、今後南野がどこまで攻撃で持ち味を発揮できるかが重要となる。