経歴
オリベイラ選手は2005年と2006年の2年連続でポルトガルMiniGP選手権のチャンピオンを獲得。2009年はFIM CEV Repsol Championshipでランキング3位、2010年にはマーベリック・ビニャーレス選手と最終戦までタイトルを争うも2ポイント差でランキング2位となりました。
2011年にロードレース世界選手権のGP125にデビューし、2012年は「Estrella Galicia 0,0」からフル参戦して表彰台を2回獲得。2013年には「Mahindra Racing」に加入してマレーシアGPでインドのメーカーに初表彰台をもたらしています。翌2014年もチームに留まると、オランダGPで2度目の表彰台を獲得。2015年には「Red Bull KTM Ajo」に加入しました。
2015年は序盤で苦戦するも、イタリアGPとオランダGPで優勝。しかしその後のドイツGPでは手首を骨折し、ライバルのダニー・ケント選手に110ポイント差をつけられてしまいます。復帰後に挽回を目指したオリベイラ選手は終盤の6戦で優勝4回、2位2回の大活躍。ポイント差を縮めて6ポイント差まで迫り、ランキング2位を獲得しました。
2016年はケント選手とともに「Leopard Racing」からMoto2に昇格しましたが、怪我もあり奮わず。2017年には「Red Bull KTM Ajo」に戻ると、初優勝を含む活躍でランキング3位と健闘。さらに2018年も好調を維持してランキング2位と活躍し、翌2019年にはMotoGPにステップアップし「Red Bull KTM Tech 3」から参戦を開始しました。
最高峰クラスのデビューシーズン、オリベイラ選手は、オーストリアGPの8位など印象的な活躍を見せていましたが、イギリスGPで負傷、オーストラリアGPで大きな転倒があり、終盤3戦を欠場し、冬季テストも欠席することとなりました。
引き続き「Red Bull KTM Tech 3」から参戦した2020年は、スティリアGPの最終ラップ、最終コーナーでトップを奪い、KTMで2人目となる最高峰クラス優勝。さらにホームの最終戦ポルトガルGPで2度目の優勝を成し遂げました。
2021年はブラッド・ビンダー選手のチームメイトとして「Red Bull KTM Factory Racing」に加わり、バルセロナでの優勝を含む3回の表彰台に上った一方、怪我にも苦しめられてアップダウンの激しいシーズンとなってしまいます。
2022年はドライ・コンディションでは苦戦したものの、ウエット・コンディションで強さを見せ、インドネシアGPとタイGPで自己通算4度目と5度目となる優勝を果たしました。
2023年には6年間在籍したKTMを離れて「RNF Aprilia」へ移籍。しかし開幕戦のポルトガルGPとスペインGPで負傷し、シーズン前半戦は苦戦が続きました。イギリスGPでシーズンベストの5位と健闘するも、カタールGPでも転倒負傷し、実力を出し切れないままシーズンを終えることとなりました。
2024年は、「Trackhouse Racing Aprilia」から参戦中で、ドイツGPのスプリントで2位獲得と健闘しています。
2025~2026年は変化を求めて当社に移籍し「Prima Pramac Racing」加入を決断。マシン開発の経験を活かせるプロジェクトへの参加は絶好のチャンスであり、チームにとっても、オリベイラ選手は最も理想的なライダーあると評価しています。