本田氏は過去にも複数回にわたり“ライセンス不要論”を提唱。2022年11月のカタールW杯・日本代表対ドイツ代表の試合後には「日本サッカー協会はプロの指導者ライセンスを残しつつ、ライセンスがなくても誰でも監督になれるようにするべき。どの指導者と契約するかは経営者の責任。逆にユース年代の指導者ライセンスは今よりも厳しくするべき」と指摘していた。
一方、日本代表OBの槙野智章氏は当初、本田氏の意見に賛成していたが、2023年5月に日本サッカー協会(JFA)のA級ライセンス合宿へ参加した際、自身の心境に変化が。『ABEMAスポーツタイム』のインタビューで、以下のようなコメントを残している。
「ライセンス取得は絶対必要。(ライセンス合宿は)必要な時間だったと思う。選手として見るサッカーと、指導者として見るサッカーは全く違う。選手時代にはあれだけ見えていた周りの景色が、監督になるとボールやプレーヤーを追ってしまい、視野が狭くなる。そういう意味で、このライセンス合宿で見えてこなかった景色が見えるようになってきた」