App StoreのiPhone向け通話録音アプリを3つ実際に試してみた:安全?危険?

ここまでにご紹介した「モバイル通話録音サービス」などは法人向け、別のスマホで録音するのは「2台スマホが必要」という欠点があります。

やはり本来、より便利なのは「iPhone一台でアプリを使って通話録音」することです。しかしかつては「コネクト」というiPhoneに対応した信頼性の高い通話録音アプリがありましたが、「コネクト」は2023年5月31日にサービス提供を終了。現状、通話録音が可能と謳うアプリは信頼性の低い海外発のアプリが占めています。

「どのアプリが信頼でき、どのアプリが危険なのか」を見極めるのは難しいのが現実。日本国内ではうまく利用ができないものも多く、また利用料金も割高なためインストールはおすすめしません。

ですが「多少の危険性があっても自己責任で使いたい」方もいるでしょう。そこで筆者は2024年7月現在、App Storeで配信されている「iPhone向け通話録音アプリ」を筆者が実際に試してみました。「そもそも日本国内の通話が録音可能なのか」など、レビューをするのでぜひ参考にしてください。

なお、携帯電話は筆者のiPhone 13、キャリアはワイモバイルを利用して検証を行いました。

「TapeACall: 通話録音」:録音可能だが非通知発信になる
「TapeACall: 通話録音」アプリは57カ国400万人以上が利用する、グループ通話機能を利用し通話を録音・文字起こしができるアプリです。

iPhoneが通話録音対応へ:通話録音アプリからボイスメモまでベストな録音方法は?
(画像=「TapeACall: 通話録音」アプリを利用しiPhoneから発信通話を録音する場合、まずTapeACallが提供する日本の録音ライン番号へ電話を掛け、「通話を追加」ボタンをタップし、相手へ発信することで録音できます。筆者が試してみたところ、録音はきちんとできましたが、相手方には非通知の着信になり、さらにビープ音なども入ることから「相手に通話録音をしていることを知られたくない」場合には不向きかもしれません。また、日本語のAI文字起こしは精度が高いとはいえませんでした。また、三者通話やグループ通話に対応していないキャリアでは利用できません。7日間の無料トライアルつき、サブスクリプション料金は700円/週、12,000円/年です、『オトナライフ』より 引用)

「iPhone用の通話録音とボイスレコーダー」:録音不可、保留中の音楽が録音されるだけ
「iPhone用の通話録音とボイスレコーダー」アプリもグループ通話を利用した通話録音アプリですが、筆者が試したところ、通話を録音ができませんでした。

iPhoneが通話録音対応へ:通話録音アプリからボイスメモまでベストな録音方法は?
(画像=「iPhone用の通話録音とボイスレコーダー」アプリも「TapeACall: 通話録音」アプリと同様にグループ通話機能を利用した通話録音アプリで、利用方法もほぼ同じですが、筆者が試したところ、発信相手をグループ通話に参加させることができず、保留中の音楽が録音されるだけで通話は録音できませんでした。グループ通話用のアシスト番号を確認したところ、アメリカとカナダの番号しか選択できなかったので、日本国内からはグループ通話を行えなかったものと考えられます。3日間の無料トライアルつき、サブスクリプション料金は契約期間や更新方法によって異なり、880円/週~20,000円/年です、『オトナライフ』より 引用)

【その他】「通話録音 & ボイスメモ GETCALL App」:無料お試し期間なし
「通話録音 & ボイスメモ GETCALL App」アプリもグループ通話を利用した通話録音アプリですが、課金をしても録音できない可能性があります。

【その他】「通話録音 & ボイスメモ GETCALL App」:無料お試し期間なし1 「通話録音 & ボイスメモ GETCALL App」は無料トライアル期間が3日間、その後は1,200円/週または10,000円/年の利用料金がかかるので要注意。なおこのアプリもグループ通話機能を利用した通話録音アプリで、通話アシスト番号に日本の番号がなくなったとみられます。よって課金をしても日本国内からは使えないでしょう。アプリ経由でどうしても録音したい場合、無料で使える「TapeACall: 通話録音」よりも優先する理由はないでしょう

以上の検証から、実際に日本国内から通話録音ができたアプリは「TapeACall: 通話録音」のみとなりました。

iPhoneで通話録音するときの注意点

iPhoneで通話録音するときの注意点についてまとめました。

iPhoneのセキュリティ上の制約
前述の通り、iPhone本体は内蔵機能による通話録音ができないよう設計されています。また、繰り返しになりますが「通話録音が可能」と謳うアプリであっても、録音できない場合が多々あることに注意してください。

録音データのSNS等での公開はプライバシー侵害や名誉棄損に当たる可能性がある
録音データの使い方にも注意しましょう。通話音声をSNSやウェブサイトで公開することは、プライバシー侵害や名誉棄損に当たる可能性があります。

まとめ

iPhoneでは基本的に通話の録音ができない仕様になっているため、「Apple Intelligence」によるiPhoneの通話録音対応には大きな期待が集まっています。

とはいえ日本語対応はまだまだ先とみられ、2024年7月時点では別のデバイスまたは、アプリ等の外部サービスを利用し録音する方法が解決策になります。アプリについては記事でもご紹介した通り、高額な上に料金を支払っても使用できない可能性があるためおすすめできません。

前もって用意しておく必要はありますが、一時的に必要になった場合は通話をスピーカーにして別のデバイスから録音するなどし、継続的に録音が必要な場合は有料の通話録音サービスなどを検討しましょう。

※サムネイル画像(Image:nikkimeel / Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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