2024年6月に発表された、iPhoneの「通話録音機能」の追加。これは、録音からAIによる文字起こし、自動要約までやってくれるという機能。iPhoneはこれまで通話録音に完全非対応だっただけに世界中で大きな反響を集めました。
日本語対応となるのは、まだ先になる見込みですが、今回はこのiPhoneの通話録音機能の情報と2024年7月時点で利用可能な録音方法について、詳しく紹介します。
Appleが「Apple Intelligence」によるiPhoneの通話録音対応を発表
今回発表されたのは、iPhoneの新機能「Apple Intelligence」。電話の通話録音だけでなく、AIによる文章の書き直し・構成・要約や、届いた通知の整理などを行ってくれるというもので、その機能のひとつに、通話の録音と要約があります。
なお、Apple IntelligenceはiOS 18、iPadOS 18、macOS Sequoiaの機能として提供開始は2024年秋ですが、あくまでベータ版としてアメリカで英語版のみ利用できるとのこと。追加言語は2025年に公開とのことなので、日本語対応も来年以降になるとみられています。
また、対応デバイスはApple Intelligenceは、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max、M1以降を搭載したiPadとMacです。
これまで、iPhoneでは大事な通話、口頭での伝聞内容を、基本的には記録ができませんでした。つまり「iPhoneで通話録音が可能になる」のは極めて大きな変化であり、日本語対応の早期実装や対応デバイスの拡大にも期待が高まっています。
「Apple Intelligence」以外のiPhoneでの通話録音手段は?
Apple Intelligenceの日本語対応がまだ先であることや、かつ対応デバイスは iPhone 15 Pro 以降、M1以降搭載のiPadおよびMacと、対応デバイスが限定されています。
そのため現時点では、日本国内でiPhoneの通話録音する手段は、ボイスメモ機能などこれまでの方法に頼る必要がまだあると言えるでしょう。
では、現在利用できる録音方法をご紹介します。
ボイスメモ機能:録音可
iPhoneをスピーカーにして通話し、その通話を別のスマホのボイスメモ機能を利用すれば録音が可能です。
通話と同時にボイスメモ機能で録音:録音不可
iPhoneで通話中に、そのiPhoneのボイスメモ機能を起動しても、録音を開始できません。
画面録画機能:録音不可
iPhoneで通話中に、 画面録画機能を利用しても通話を録音できません。
ボイスレコーダー&スピーカーで録音:録音可
ボイスレコーダーを使って録音することで、自分の声と相手の声を明瞭に録音することが可能。電話をスピーカーモードにすれば、自分の声と自分の声を同じ大きさで録音できます。
ボイスレコーダーはピンキリですが、安いもので3,000円以下でも販売しているので、絶対に録音したい電話がかかってくることが分かっている場合は事前に用意しておくといいでしょう。
スマホキャリアの通話録音サービスを使う:録音可
ドコモやKDDI、ソフトバンクといったキャリアでは、法人を主な対象として電話の録音サービスを正式に提供しています。確実かつ継続的に通話の録音を行いたい場合、料金はかかりますがこれらのサービスを正式な手続きの上、利用するのも1つの手です。
またRakuten Communicationsでは050電話番号と発信アプリを利用した「モバイル通話録音サービス」を提供。こちらも主に法人利用が想定されていますが、こうしたサービスを使うのも良いでしょう
(画像引用元:Rakuten Communications公式サイト)
通話録音アプリを利用する:録音可
App Storeからインストールできる通話録音アプリを利用し、録音するのもひとつの手。しかし、中には月額料金が高額だったり、実際には通話録音できないアプリも存在するので注意が必要です。
本記事の後半では実際にiPhone向け通話録音アプリを3つ試し、本当に録音できるのか、安全かどうかを検証しています。
通話録音サービスを利用する:録音可
仕事での通話を録音したい場合、電話業務向けに開発されたサービスや通話録音システムを利用するという方法もあります。しかし、こうしたサービスはあくまで法人向けであり、個人で使うにはハードルが高いと言えるでしょう。