借用書の作成
友人間・同僚間であっても、お金の貸し借りをする場合には「借用書」を用意しましょう。口約束だと時間が経つにつれて曖昧になりますが、借用書があればお金の貸し借りがあったことを証明できます。
借用書には、金銭の貸し借りがあった日付、金額(漢数字)、貸主の名前、借主の住所と名前、返済期日や返済方法、「金銭を受領した」という事実を記載します。
法的に有効な書面にするために、借主の印鑑の押印も忘れずにしてください。なお、1万円以上の貸し借りの場合は、金額に応じた印紙を貼りましょう。
第三者の立ち会い
親しい間柄でお金の貸し借りをする際には、借主・貸主の二者間で話を進めるケースが多いかもしれませんが、特に大きな金額の貸し借りの場合は、共通の知人や親戚など、第三者に立ち会ってもらうのが安心です。第三者立ち会いの元、借用書を作成しましょう。
お金の切れ目は縁の切れ目。貸し借りは慎重に
親しい間柄なら、良い関係を壊さないためにも、できればお金の貸し借りは避けた方が良いです。しかし、どうしてもという場合は、第三者立ち会いの元、借用書を作成した上で貸し借りするようにしましょう。 それでも、自己破産されてしまえば、お金の回収は難しいです。
「返済能力がある」「信用できる」と思える人だけにお金は貸すようにしましょう。くれぐれも、貸し借りで痛い思いをしないよう、気をつけてください。
文・勝目麻希(ファイナンシャル・プランナー)
新卒で総合職としてメガバンクに入行し、法人融資・金融商品販売等を担当。転職・結婚・出産を経て一時は専業主婦になったが、自分の金融知識や実務経験を活かしたいと独学でライターの道へ。現在はファイナンシャルプランナーの知識を活かして金融系メディアを中心に執筆。
(2024年05月01日公開記事)