「知ってるけど、ハローワークの手続きがめんどう」

SNSで話題となった「教育訓練給付制度」。教育訓練給付制度とはFPや簿記、プログラミング・TOEIC・税理士・看護士など1万5,000以上の講座を対象に資格取得の費用が戻ってくるおいしい制度です。講座によっては、費用の半額・最大224万円が戻ってきます。

「聞いたことあるけど使ってない」「ハローワークにいくのがめんどくさい、給付を受けるまでの手続きが大変そう」という方、多いのではないでしょうか。

社会人を対象としたアンケートで、同制度を知っている人のうち、実際に活用した人は3分の1程度にとどまっていることがわかっています(n=500)。

今回は、教育訓練給付制度について、制度概要や給付を受けるための方法について解説します。この制度の魅力がわかったら、ハローワークへの精神的な距離が縮まるかもしれません。

教育訓練給付制度とは

教育訓練給付制度は、厚生労働大臣が指定する講座などを修了した際に、受講料として支払った費用の一部が戻ってくる制度です。

条件はありますが、雇用保険に入っていれば正社員だけでなくパートやアルバイトでも利用できます。一度だけでなく繰り返し利用できる点も魅力です。

教育訓練の種類

教育訓練はレベル等に応じて3種類に分かれ、給付金の上限額も異なります。

1 一般教育訓練

英検、TOEIC、MOS、簿記検定、中小企業診断士、インテリアコーディネーターなど、仕事に役立つスキルや資格が身につき、雇用の安定や就職の促進に役立つ講座が対象です。大学・大学院の修士・博士、科目等履修証明プログラムなどの講座も対象となっています。

給付金は受講費用の20%、上限は10万円です。

2 特定一般教育訓練