■ペットボトルを手に

実際、番組内の実験で気温28.5℃の体育館を20分間ウォーキングしたところ、手のひらを冷やすのとそのまま歩くのとでは、腕や胸周りの温度の上がり方に違いがみられた。

ただ、あまり冷やしすぎるとAVAが閉じて熱が放出できないため、効率よく冷やすには15℃ほどのペットボトルを手で持つのがよいとしている。

ペットボトルをちょうどよい温度にするには、買ったばかりのものや冷蔵庫から出したものを、15分ほど室温に置いておくと15℃ぐらいになる。時間がない場合には、タオルなどを巻いてから手で持つとよいという。

ただし、手のひらを冷やすのはあくまでも熱中症予防の場合のみ。熱中症になってしまい、すぐに体温を下げなければいけない状態の場合には、首周りやわきの下、太ももの付け根といった太い血管が通っている部分をすみやかに冷やすよう呼びかけている。