■「標識」である以上、避けられない問題が…
長野県では「長野県案内サイン整備指針」を設けており、話題の「Old Battlefield」標識もその一環。
導入の経緯について、同県は「長野県を訪れる外国人観光客が急激に増加する中、国内外から来訪される方が迷うことなく、容易に目的地にたどり着けるよう、より分かりやすく景観にも配慮した案内サインが求められています」とし、様々な施策について紹介している。
また、日本語の正式名が「古戦場入口」にも関わらず「〜 Ent.」(エントランス)表記を使用していない理由について尋ねると、国土交通省「長野国道事務所」の担当者からは「信号機に取り付ける標識はスペースが限られており、そうした点を考慮しての表記となります」「例えば、実際の地名も『古戦場』の前に『川中島』がつくのが正確な表記ですが、実用性や分かりやすさを優先し、こちらの表記を採用しました」との回答が。
日本人にも外国人観光客にも配慮し、限られたスペースを最大限に活かそうとする「柔軟性」が感じられた思いである。