Image Credits :Fido

また、Fidoのアプリでは公共料金の支払いも可能。テレビの受信料金や携帯電話のデータ料金の支払いも、アプリ上で実行できるという。

さらに貯蓄も可能。これはユーザーが設定した預入期間内に発生した金利を上乗せするというもので、ユーザーはモバイルマネーを使用していつでも貯金し、好きなときに引き出すことができる。

銀行や南ア国家信用規制局から認可取得

最近では、世界各国で「手軽な申請で融資を得られるアプリ」が人気を博すようになった。しかし、それらの中には強引な手段や法外な金利で資金の貸出を行う業者も存在する。また、信頼性の高い業者であっても、不正アクセスや個人情報の漏洩などのリスクがあるのも事実だ。

一方でFido社は、ガーナ銀行、ウガンダ銀行、南アフリカ国家信用規制局から認可を受けている。また、データ保護委員会の認定も受けており、情報セキュリティに関する国際規格「ISO 27001」認証を取得済みだ。

シリーズBラウンド1,000万ドル調達

8月27日、Fido社がシリーズB投資ラウンドでの資金調達に成功したというニュースが舞い込んだ。

アフリカ地域のフィンテックメディアBitKEの記事によれば、ここでの調達額は1,000万ドルであり、出資元はオランダ開発金融公庫のファンドMASSIFとのこと。

銀行口座を持たない65万人以上に融資を行った実績を持つFido社は、今回の資金を元手にさらなるサービスの拡大に乗り出すという。

(文・澤田 真一)