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マンデラの住んでいたアレクサンドラ地区を歩いてみよう
まとめ

マンデラの住んでいたアレクサンドラ地区を歩いてみよう

ヨハネスブルグを訪れる際に、ぜひ足を運んで欲しいのがタウンシップと呼ばれる、アパルトヘイト時代に黒人専用の居住区として指定された地域。南アフリカ最大のソウェトと呼ばれるタウンシップも有名ですが、今回はネルソン・マンデラも住んでいた、アレクサンドラ地区をご紹介します。

アレクサンドラ地区はアパルトヘイト博物館と同じハウテン州にあり、元々は白人専用の居住地区として計画されていたものの黒人専用のタウンシップとなった、市街地近くに設定された数少ないタウンシップの1つです。

ヨハネスブルグ内でも最も貧しい地区の1つで、その隣には最も裕福な町であるサントンがあり、現在でも残る差別の爪痕と不平等が如実に現れる地域です。訪問の際には、案内人を依頼するかツアーに参加することで、安全に観光することができます。

筆者はImbizo Toursに依頼し、徒歩での観光をしましたが、自転車での観光プランもあります。ひったくり等の犯罪から身を守るため、荷物をツアー会社のオフィスに預け、できるだけ所持品を少なくして出発です。

【南アフリカ】アパルトへイト撤廃から30年、ネルソン・マンデラゆかりの地を訪ねてみよう
(画像=『たびこふれ』より 引用)

タウンシップにはトタン屋根とコンクリートでできた小さな家が密集しており、蜘蛛の巣のように張り巡らされた小道を歩いていきます。南アフリカで有名なバーベキューを路上で調理していたり、人々の暮らしを垣間見ながら足を進めます。

【南アフリカ】アパルトへイト撤廃から30年、ネルソン・マンデラゆかりの地を訪ねてみよう
(画像=『たびこふれ』より 引用)

非白人労働者用に設立されたものの、一時は犯罪や売春の温床となってしまったホステルを訪れてアパルトヘイトが引き起こした負の側面を垣間見たり、人々が心の拠り所としている教会を訪れたり、ディープな南アフリカを体験できます。

【南アフリカ】アパルトへイト撤廃から30年、ネルソン・マンデラゆかりの地を訪ねてみよう
(画像=『たびこふれ』より 引用)

そして、アレクサンドラの1番の見所はMandela's placeと呼ばれる家。アパルトヘイト撤廃を主導し、南アフリカの元大統領でもあったネルソン・マンデラ。

彼は1941年にヨハネスブルグに移り住んだ際、初めての住居としてアレクサンドラ地区にある部屋を借りました。

彼が住んでいた部屋と庭は現在空き家となっていますが、歴史遺産として保存されており、この部屋に住んでいた時代のマンデラの活動が紹介されています。

【南アフリカ】アパルトへイト撤廃から30年、ネルソン・マンデラゆかりの地を訪ねてみよう
(画像=『たびこふれ』より 引用)
  • Mandela's place
  • 住所: 46 7th Avenue, Alexandra, 2014, South Africa

まとめ

今回は、ヨハネスブルグでも、特にアパルトヘイトの歴史を感じられる2カ所をご紹介しました。しっかりと情報を収集し準備をすれば、ヨハネスブルグ観光も怖くありません。

アパルトハイトが廃止され、すべての人種が参加できる選挙が行われたのは1994年。アパルトヘイトが終わりを告げてから30年が経った今日、改めて人類の負の歴史を学ぶ旅に出てみませんか。

  • Imbizo Tours
  • 住所: 2794 Tunzi St, Moroka, Soweto, 1818, South Africa
  • 電話番号:+27 61 205 3235 / +27 83 700 9098
  • 営業時間:7:00~17:00(日曜日のみ7:00~18:00時)

文・写真・Saori K. Courtois/提供元・たびこふれ

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