Limeの車両は、これまでの事業で蓄積したデータや情報を活用し、すべて自社設計・開発の上、生産管理されているといいます。Gen4.1シリーズは、特に安定性を高めるために車輪を通常のパーソナルモビリティより150%大きくし、縁石に乗り上げても危険を回避しやすい配慮がほどこされているそうです。

また、従来のLime車両より車体の重心を低くすることで、安定性にくわえて乗り心地の良さも追求したのだとか。その配慮は、電動シードボードに収納スペース装備という利便性を追求した点にも表れているといえるでしょう。

なお、電動キックボード・電動シートボードはいずれも日本自動車輸送技術協会(JATA)により保安基準適合性などを確認された特定小型原動機付自転車です。

Limeの安全への取り組み

一定の基準を満たした電動キックボードなどを特定小型原付とする、道路交通法改正が施行されて約1年が経ちました。

警察庁によると、施行後の電動キックボードに関連する交通違反・事故は85件。施工前の2022年が41件だったので、その数は2倍以上と増加傾向にあることが明らかとなっています。


出典:「令和5年における交通事故の発生状況等について」|警察庁

歩行者に被害を与えてしまう事故も発生しており、世間の意識は電動キックボードなどの安全面へと向けられることも増えてきたと思います。

そうなると、新しい車両やサービスが登場しても、その安全性への不安が先立ってしまうことも仕方がないことといえるでしょう。ただ、Limeが最も重視しているのは「安全に対する取り組み」だと強調します。

安全性に最大限配慮したという車両設計であることに加え、ユーザーの安全に対する教育・交通ルールの正しい理解促進と啓発にも取り組んでいるそうです。

今回開始したサービスでは、アプリから予約して利用する仕組みですが、乗車には安全ガイドの理解度確認のための事前テストに合格する必要があります。