2026年にカナダ、アメリカ、メキシコの3か国で開催されるFIFAワールドカップ(W杯)のアジア最終予選が今月5日いよいよ開幕。日本は初戦でホーム(埼玉スタジアム2002)に中国代表を迎える。
中国代表チームには様々なルーツを持つ帰化選手が所属しており、いずれも要注意選手と言えるだろう。ここで注目の3選手を紹介する。
1人目はブラジルから帰化したFWアラン・ドグラス・ボルジェス・デ・カルヴァーリョ。サンパウロ生まれのアランは、ブラジルのフルミネンセやオーストリアの名門レッドブル・ザルツブルクでエースとして活躍していた選手で、スピードを生かした突破からゴールを量産していた。ブラジルではU-20代表チームに選ばれ、A代表としての活躍も期待されていたが、現在はそのキャリアを中国に捧げている。
2014年にヨーロッパリーグの得点王となったアランは、翌2015年1月にその活躍を評価した広州恒大(現:広州FC)へ巨額の移籍金1110万ユーロ(当時レートで約15億円)で完全移籍。2016シーズン以降3シーズン連続で2桁ゴールを決めるなど実力を遺憾なく発揮している。2019年から天津天海や北京国安へのレンタル移籍を経て、今年から広州FCへと復帰している。
2人目もアラン同様ブラジルから帰化したFWフェルナンジーニョ。ブラジルの名門フラメンゴやポルトガルのGDエストリルでもプレーした経歴を持ち、突破力や足元のテクニックに優れたレフティーのストライカーだ。
2015年に重慶力帆にレンタル移籍し、翌2016年に完全移籍。中国リーグでは4シーズン半で73試合19ゴールを記録するなどチームの中心選手として活躍した。その後、広州広大(現:広州FC)へと移籍している。2020年に中国籍を獲得しており、今年中国代表入りを果たした。