■東京都区部の始まりは15区から

東京都公文書館のHPによると、35区が現在の23区に整理統合されたのは1947年のことだという。そもそも1878年に郡区町村編制法により15区が置かれたのが区部の始まりで、1889年に市制町村制の施行によって15区の範囲に基礎的自治団体として「東京市」が設置された。区はそれに連なる組織として存続していくこととなる。

区部の設置当時はのどかな農村地帯であったようだが、その後に都市化が進み、1932年に周辺5郡82町村を20の区に改編して東京市に編入し、15区と合わせた35区としたのが、35区時代ということだ。