■「QRコード」は日本で開発された技術

「QR」はQuick Responseの頭文字をとったもので、素早く反応する(読み取る)といった意味がある。1994年にデンソー(現デンソーウェーブ)が開発したもので、サイズが小さくても多くの情報を記載できる、日本発の画期的な技術だ。

1994年以前に主流であったバーコードは、数字やアルファベットなどを太さの違う縦線の並びによってコード化したもので、横方向でしか読み取れないため「一次元コード」と呼ばれている。

これに対してQRコードは縦横に配置したドットで構成されているため「二次元コード」と呼ばれ、数字のみなら最大7089桁、画像やサウンドなどのバイナリデータ(8ビット)では約3キロバイトの情報量を埋め込むことができる。