人々が掃除をする頻度は1週間に1、2回が最も多いといわれます。これだけたくさん掃除をするのであれば、できるだけ使いやすく便利な掃除機を安く手に入れたいのではないでしょうか。しかし、現在展開されている掃除機は非常にたくさんのモデルがあり、どれを選んでいいのか迷ってしまいますよね。

 本稿では、買って良かったと思える掃除機を紹介するほか、選ぶ際に考えるべきポイントなどについて解説していきます。

買って良かった掃除機を選び方と一緒に徹底解説 キャニスター型からロボット型まで一挙紹介
(画像=『BCN+R』より 引用)

掃除機のタイプ

 掃除機を選ぶときはいくつかポイントがありますが、まずはどのタイプを選ぶのかが重要になってきます。掃除機は大まかにキャニスター型、スティック型、ロボット、ハンディ型の四つのタイプに分かれます。

キャニスター型

買って良かった掃除機を選び方と一緒に徹底解説 キャニスター型からロボット型まで一挙紹介
(画像=『BCN+R』より 引用)

 キャニスター型の掃除機は、モーターやダストカップなどを内蔵する本体を床に走らせながら掃除する昔ながらのタイプです。比較的安価で、吸引力も強く、電源コードをつなぐので運転時間を気にする必要がない反面、収納に場所を取ったり、電源コードの抜き差しや2階への移動が手間になります。

スティック型

買って良かった掃除機を選び方と一緒に徹底解説 キャニスター型からロボット型まで一挙紹介
(画像=『BCN+R』より 引用)

 スティック型は手元のハンドル部分などにモーターやダストカップを搭載し、本体とヘッドをノズルで直接つなげたようなタイプ。非常に取り回しが良くいろんなところを掃除しやすいですが、比較的吸引力が弱く、充電式のため都度充電しなくてはいけないというデメリットもあります。

ロボット

買って良かった掃除機を選び方と一緒に徹底解説 キャニスター型からロボット型まで一挙紹介
(画像=『BCN+R』より 引用)

 ロボット掃除機は、その名の通り自走式ロボットの掃除機です。定期的に自動で床を掃除してくれるため床掃除の手間を低減してくれます。一方で、普通の掃除機と比べると相場が高価格だったり、部屋の隅といった細かな場所の掃除は上手くできません。

ハンディ型

買って良かった掃除機を選び方と一緒に徹底解説 キャニスター型からロボット型まで一挙紹介
(画像=『BCN+R』より 引用)

 ハンディ型は、スティック型をより縮めたような小型の掃除機。スティック型以上に取り回しが良く、床だけでなくものが多い机上やテレビ裏、窓のサッシといった細かく狭い場所の掃除ができます。しかし、充電が必要になる点はスティック型と変わらないほか、上記のタイプの中で吸引力は最も弱く、広い面積の掃除は苦手としています。

掃除機を選ぶポイント

 掃除機を選ぶ際、検討すべきポイントはたくさんありますが、基本的には上記のタイプに加え「吸引力」「集じん方式」「大きさ・重さ」の3点を抑えておけば問題ありません。

ゴミを集める力

買って良かった掃除機を選び方と一緒に徹底解説 キャニスター型からロボット型まで一挙紹介
(画像=『BCN+R』より 引用)

 掃除機の基本的な能力ともいえるゴミを集める力は第一に検討したいところ。これが高ければ、その分掃除の漏れを減らすことができます。

 ゴミを集める能力を決める要素は複数ありますが、その一つはヘッドブラシの種類です。最も吸引力が高いのがモーターによってブラシを回転させるパワーブラシ。モーターの力でゴミをかき出すのでじゅうたんやカーペットなどでも活躍します。

 次にゴミを集めやすいのがタービンブラシで、本体が吸い込む風の力を使ってブラシを回転させます。パワーブラシよりもゴミをかき出す力は弱いですが、モーターなどの部品がない分、軽量設計になっているなどの利点もあります。

 なお、回転ブラシが付いていないタイプもありますが、こちらのゴミを集める能力は最低限しかないため、おすすめしません。

 吸引力を判断する指標の一つとして吸込仕事率といいうものがありますが、こちらはあくまでも指標ですので参考程度に考えましょう。一般的なキャニスター型だと300W前後が平均となります。500W以上の吸引仕事率だと吸引力が高いと言えます。

集じん方式

買って良かった掃除機を選び方と一緒に徹底解説 キャニスター型からロボット型まで一挙紹介
(画像=『BCN+R』より 引用)

 集じん方式とは、ゴミを吸引する際の方法のこと。大きく分けて「紙パック式」と「サイクロン式」に分けられ、お手入れの頻度や手間を左右します。

 紙パック式は大きな紙パックを本体にセットし、その中にゴミを吸い込んだ空気ごと集める方式です。ゴミが溜まっても紙パックを交換するだけなのでお手入れが楽なことが特徴。また、比較的安価なモデルでの採用が多いことも魅力です。デメリットはゴミが溜まると吸引力が落ちてしまうことと、紙パックを購入する必要があることです。

 一方のサイクロン式は、ゴミと空気を分離させ本体に直接ゴミをため込む方式です。ゴミが溜まったら、ダストカップを取り外してたまったゴミを捨てるほか、フィルターの掃除が必要になります。紙パックよりもゴミがすぐに溜まってしまうため、お手入れの頻度は高いです。サイクロン式の最大のメリットはゴミの溜まり具合で吸引力が落ちないこと。また、紙パックを購入しなくてもよいのでランニングコストがかかりません。

大きさ・重さ

買って良かった掃除機を選び方と一緒に徹底解説 キャニスター型からロボット型まで一挙紹介
(画像=『BCN+R』より 引用)

 掃除機の大きさや重さも、日々の掃除のしやすさに直結するため見逃したくないポイントです。キャニスター型は重く、スティック型は軽い傾向にあります。ちなみに、一般的な掃除機の重さの平均は約3.5kg。4kgを超えると前後する動作が苦痛になってくるかもしれません。3kg未満のモデルを選べばお年寄りや女性でも軽々扱えます。

静音性

 上記の3点よりも重要度は下がりますが、夜にしか掃除できなかったり、部屋の壁が薄いという方は静音性も注目しておきましょう。一般的に掃除機の騒音値は60dB程度だと言われており、静かなものを選びたい場合は60dB以下のモデルを選択するのがベターです。