■窓の付着物か、ロケットの2段目か、それとも……

 船長は、問題の物体が白くクッキリ見えたと語っているが、写真では深い緑のメタリックな色合いを帯びており、輪郭がぼやけているように見える。ひょっとすると色や形状が一定ではなく、さまざまに変化する物体なのだろうか。

 推進装置の稼動中は、各種の機器の動作チェックに追われて窓の外を見る暇はなかったというが、いつの間にか窓ガラスが太陽の方向を向く体勢になってしまったという。船長たちは制御装置を使って再び窓が下(地球側)を向くように機体の体勢を修正したのだが、その時にはもうこの“UFO”の姿はなかったということだ。

 ちなみに、窓ガラスが太陽光にさらされた時、宇宙飛行士たちは窓ガラスが思っていたよりも汚れていることに気づいた。ということは、この“UFO”が窓に着いた何らかの付着物で、体勢を変えた時に剥がれたという可能性もあるのかもしれない。

 またジェミニ4号のミッションでは当初、打ち上げに使われたタイタン2GLVロケット(第2段目)とのランデブー飛行も予定されていたのだが、やはり宇宙空間では目視による距離が掴み難く、機体の軌道修正に時間がかかりすぎたため中止になった経緯がある。したがって、この円筒形の飛行物体がロケットの2段目である可能性も残されているのだが、それにしても、もしロケットだったなら忽然と姿を消すことはないはずだ。

50年以上前に「ジェミニ4号」が撮影したUFO写真が謎すぎる! NASAのアーカイブから発掘
(画像=エドワード・ホワイト(左)、ジェームズ・マクディヴィット(右) 画像は「Wikipedia」より、『TOCANA』より 引用)

 ともあれ、この日にマクディヴィット船長が撮影した問題の写真は、NASAの画像アーカイブサイトである「March to the Moon」で公開され、こうして誰の目にも触れることができるようになった。この物体がいったい何であるのか、それはもちろん見る者の解釈次第ということになるが……。

参考:「Disclose.tv」、ほか

※当記事は2017年の記事を再編集して掲載しています。

文=仲田しんじ

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提供元・TOCANA

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