今から50年以上も前に宇宙船の中から撮影された“UFO写真”が話題だ――。

■ジェミニ4号から撮影した“UFO写真”

 かつて、人類初の月面着陸を確実に成し遂げるため、NASAは石橋を叩いて渡るという言葉では表せないほど入念な“下準備”を行った。1969年の“偉大なる一歩”が達成される前、1961~66年にかけて行なわれたのが「ジェミニ計画」である。

 合計10回の有人飛行が行なわれたジェミニ計画だが、ジェミニ4号ではアメリカ初となる船外活動(宇宙遊泳)が行われ、宇宙開発においてソ連に追いつく記念すべきフライトとなった。そして、このジェミニ4号の飛行中に奇妙な“UFO写真”が撮影されていたのだ。

50年以上前に「ジェミニ4号」が撮影したUFO写真が謎すぎる! NASAのアーカイブから発掘
(画像=エドワード・ホワイトによる宇宙遊泳 画像は「Wikipedia」よ、『TOCANA』より 引用)

 4日を上回る宇宙飛行の間、船長のジェームズ・マクディヴィット氏はジェミニ4号の窓から奇妙な飛行物体を目撃している。

「それは円筒形の白い物体で、きわめてクッキリと見えました。まるで缶ビールや缶ジュースのようでした。そして、円筒のサイドからは鉛筆のような長いアームが突き出ていました」(マクディヴィット船長)

 船長は最初、その物体がジェミニ4号の近くにいると思ったのだが、しばらく考えて混乱したという。宇宙空間では対象との距離を把握するのが難しい。見えている物体が小さく、宇宙船の近くにいるのか、それとも大きく、かなり遠くにあるかわからなかったのだ。

 遠くにある物体ならば危険はないが、もしも近くにあるとすれば軌道が重なり、衝突するかもしれないと船長は憂慮した。そして、念のため推進装置を作動させて宇宙船の位置をずらし、この不気味な未確認飛行物体から離れる判断を下した。

 船室の中には2台のカメラがあり、いつでも写真を撮れる状態にあった。船長はエンジンを作動させる前、無重力空間の中で浮いている2台のカメラを手にして順番にこの物体に向けてシャッターを切ったのだ。その中の1枚が次の写真だ。

50年以上前に「ジェミニ4号」が撮影したUFO写真が謎すぎる! NASAのアーカイブから発掘
(画像=画像は「March to the Moon」より、『TOCANA』より 引用)