今回は陸っぱりのお気軽釣りで五目が釣れるのか、実釣して試してみた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター牧野博)
釣り場は天然の水族館
竿を出している時、ふと水の中に魚の姿が見えることはよくある。特に、漁港などの防波堤や護岸から海の中をのぞくと、水温の高い夏から秋にかけては、様々な魚が見えるし、川でも同じである。
アングラーなら釣りをしていない時でも橋の上から水面を見て魚の影を追ってしまった経験がきっとあるだろう。釣り場は天然の水族館なのだ。
身近な釣り場で釣れる魚
季節によっても顔ぶれは変わるが、川や湖沼であればフナやコイ、オイカワ、カワムツ、時にはバラタナゴなども、河口域では海水魚も加わり、マハゼ、ボラ、エイ、水が少し濁り気味の時はテナガエビなども。紀ノ川では、春先だとアユの幼魚が遡上するのが見られる。
海なら、防波堤や漁港の護岸で、貝やフジツボなどがびっしりついているところは水族館さながら、メジナの幼魚やカワハギ、ハコフグ、クロダイ、キチヌ、イシダイの幼魚など、また、暖流の影響を強く受ける地方だとツノダシやベラの仲間が多かったりする。これらの魚は本命として、またゲストとして竿先をふるわせる。
お気軽実釣チャレンジ
近年、船釣りでもアジ五目など、ターゲットを少し緩く設定して出船する船宿がある。船竿なども、○○専用ロッドといった、攻めた竿がある一方で、汎用性をうたった商品もラインナップされている。
船の五目釣りはそれなりの準備が必要なのでちょっと敷居が高いかもしれないが、今回は陸っぱりのお気軽釣りで五目が本当に釣れるのか、試してみた。
ミャク釣り編
8月14日、まずは午前9時半ごろから約2時間、紀ノ川右岸、南海電車鉄橋の上流側の河原に降り、手堅くミャク釣りから始める。竿は4.2mの並継ヘラ竿、道糸は穂先から50cmナイロンライン2号+PEライン0.8号で竿一本分、そこにミニL天を結び、キス針7号2本と、まずはハゼ仕様で始める。