飲料水は、1日1人3L程度が必要とのこと。非常食には、お湯や水を注ぐだけで食べられるアルファ米などのご飯や、ビスケット、乾パンなどがあると良いそうです。トイレットペーパーやマッチ・ろうそく、カセットコンロなども用意しておく生活必需品の例として挙げています。

ローリングストック法

防災意識が向上しても備蓄にハードルを感じる人には、「ローリングストック」の実践も有効といえそうです。

「ローリングストック」は、日常生活で使う食品や日用品を非常時にも利用できるよう多めに備蓄。賞味期限が古いものから生活の中で消費し、消費した分だけ買い足すことで、非常時も乗り切れる一定量を常に備蓄していく方法です。

災害のためにという心理的負担も下げ、無駄なく備えることができそうです。

災害時に備える「非常用持ち出し袋」

首相官邸は、予期せぬ災害に対応するため、非常時に必要なものを「非常用持ち出し袋」にまとめて、いつでもすぐ持ち出せるようにしておくよう呼びかけています。

首相官邸の公式サイトでは、非常用持ち出し袋に入れるものとして、食料品や生活必需品に加えて救急用品や懐中電灯、軍手、ヘルメット、貴重品などを挙げた「災害の『備え』チェックリスト」も公開しています。

家族構成などにより必要となるものが異なるため、チェックリストを確認して備えを講じることが重要です。

家具の置き方や家族同士の安否確認方法もチェックを

ほかにも、首相官邸は、大地震が発生したときには「家具は必ず倒れるもの」と考えて転倒防止対策を講じておくことや、避難場所・避難経路の確認、家族が離れているときに災害が発生した場合でもお互いの安否を確認できるよう、日頃から安否確認の方法や集合場所などを事前に話し合っておくことなどを呼びかけています。

災害時には、携帯電話の回線がつながりにくくなることがあるため、情報を共有する手段として「災害用伝言ダイヤル」や「災害用伝言版」を紹介しています。それぞれの利用方法は総務省のWebサイトにて解説されています。