この写真は2018年にエンデューロレースの翌日、仲間みんなでレンタルバイクを借りて三宅島を回った時のもの。場所は北西部の「伊豆岬灯台」。
バイクを預けたあと1時間30分もあって、平時ならこの時間にご飯を食べたりお酒を飲んだりできるのですが、取材時はコロナ禍のためお店は20時に閉まっちゃいまして……仕方なくターミナルでぼーっとして過ごしました。
いよいよ乗船。これが僕らを三宅島へ連れていってくれる「橘丸」です。ちなみに去年新しくなったそうなのですが、前の船に何度も乗っている僕の目から見て、ぶっちゃけ違いはよくわかりませんでした。
一番安い2等船室はこんな感じ。ええ、雑魚寝です。足を伸ばして寝転がれますが、頭の上のコインロッカーと、枕が一つ置いてあるだけ。毛布は貸し出しがあります。もちろん全く知らない人と隣になることも。灯りも部屋で共有なので、自由に消したりはできません。
僕は2等船室が雑魚寝というのを知っていたので、今回は特別に特2等に格上げしてみました。するとなんとこんな2段ベッドの個室が! カーテンに個別の電灯もあり、コンセントまで完備されていましたよ。今回一緒に三宅島を旅してくれる女子大生ライダー、伊澤さんもご満悦の様子。
これはもうお決まりなのですが、フェリーに乗ったらビールです。普段はあまりお酒を飲まない僕もこれは我慢できません。運転免許証を読み取らせて、いざエビス。
伊澤さんはアサヒ派らしいです。こう見えて大学4年生なので、飲めるんですよ。甲板に出て、遠ざかる東京の摩天楼を眺めながら船出に乾杯。レインボーブリッジの下を潜ると、徐々に携帯の電波も入りづらくなってくるのですが、まさにその瞬間こそ、自由への第一歩。
船内には橘丸の名付け親でもあるイラストレーター・柳原良平さんのイラストが至る所に描かれています。行きの船は夜中なので、食堂は営業していないのですが、目の前の自動販売機にカップ麺が売っています。僕はこの三宅島に行く船で食べるカップ麺はこの世で一番美味しいと思っていて、初めて乗った時から毎回食べています。それもなぜか絶対しょうゆ味。食堂は帰りの船のお楽しみにしていたのですが、帰りもコロナで営業していませんでした……。