■違反者には罰則

このたび可決された法律は、消費者に罰則はなく、違反した業者にのみ適用される予定だ。違反者には、最高で3年の懲役刑および3,000万ウォン(約320万円)の罰金も科せられるという。

法案には禁止の主旨として、「生命の尊重と、人間と動物の調和ある共存を目指し、動物の権利と価値の実現に貢献する」と記されている。また韓国政府は、事業閉鎖などに追い込まれる事業者へは、補助金などで支援を行うとしている。

農業省の2022年の調べによると、韓国には約1,100の飼育農場があり、全国に分布する約1,600件のレストランで67万頭の犬が食用になっているという。世論調査の調べでは、昨年1年に犬肉を食べた人は8%で、2015年の27%から大きく減少していた。