韓国議会が、犬肉の販売を禁止する法案を可決した。業界の段階的な廃止を目指し、3年の猶予を経て2027年から実施されることが決まっているという。『The Independent』『BBC』が伝えている。

■犬肉の販売を禁止へ

韓国で犬肉の販売を禁止する法案が、一院制議会で208票の圧倒的な賛成を得て可決された。

犬肉の問題は、動物愛護団体から長期にわたり批判を受けてきた。近年では特に、若い世代の犬肉の伝統料理「ボシンタン」離れなどを受け、犬肉の販売は年々減少傾向にあったという。

本格的な禁止は2027年になるが、犬肉の飼育業者やレストランなどが対応するための期間を考慮し、3年間の猶予が設けられている。

韓国で昨年11月にこの法案が提出された際、政府は飼育業者からの反発に直面したのだという。反対派は「犬肉をメニューから外せば生計が立たなくなる」として、「法案が可決したらソウルに200万頭の飼育犬を放逐する」と脅迫をほのめかしていたと伝えられている。