カーライフにおいては、ときに想定外のトラブルに見舞われることがあります。しっかりとメンテナンスしていても、パンクや飛び石など、走行時のさまざまなリスクをゼロにできるわけではありません。

今回はドライバーの方々から、「ロードトラブル」についての体験談を聞きました。

目次
バッテリー切れの車、せっかく助けてあげたのに…

バッテリー切れの車、せっかく助けてあげたのに…

そういう時代?「パンクしてますよ!」教えてもガン無視…親切心が無駄になったロードトラブル集
(画像=©image360/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

さまざまなロードトラブルのなかでも、かなり頻繁に生じているのがバッテリー関連のトラブルです。JAFのロードトラブル救援件数においては、例年「過放電バッテリー」がトップの出動理由となっており、2022年度には70万件以上の救援要請が発生しています。

バッテリー切れを起こしてしまった際、「ブースターケーブル」と呼ばれるツールを車載していれば、他車による救援が可能なケースもあります。これはバッテリーが正常な車から電気を分けてもらうためのケーブルであり、適切な手順を踏むことでエンジンを再始動させることができるのです。

「旅館に泊まった翌朝、チェックアウト前に荷物を車に載せておこうと駐車場に出ると、ボンネットを開けて困っている様子のカップルがいました。どうしたのかと話しかけると、車のエンジンがかからなくなってしまったと。どうやらバッテリーが切れてしまったようです。

自分の車にはいつもブースターケーブルを積んでいるので、救援作業を申し出ると、『そんなことができるんですか!?』と驚いた様子でお願いされました。早速ケーブルをつないで自車のエンジンをかけ待つこと数分、無事にエンジンを始動できました。

カップルは感動した様子で『すげぇ、直った!』『マジでありがとうございます!』と興奮していましたが、私は「30分から1時間くらいはエンジンを切らないで」と促し、ロビーの方に戻ったんですね。

その後、家族を乗せて出発するときには駐車場からいなくなっていたので、ちゃんと出発できたんだなと思ったのですが……旅館を出て最初のコンビニの駐車場に入ると、さっきの車が止まっていたんです。しかも、エンジンを止めた状態で。

本人たちは店内にいるようでしたが、さすがにもう関わりたくないし、観光の都合もありますので、見なかったことにして駐車場を後にしました。なので、その後彼らがエンジンをかけられたのかはわかりません」(40代男性)

ブースターケーブルでエンジンを再始動できたとしても、当のバッテリーが弱っていることに変わりはなく、その後すぐにバッテリー切れを起こしてしまうケースもあります。そのため再始動した後は、エンジンを切らずに十分な時間をかけてバッテリーを充電することが必要です。

また再始動できたとしても、バッテリーの寿命が新品状態に復活するわけではありません。近いうちにまた電圧が足りなくなってしまう可能性も十分に考えられるので、なるべく近いうちにディーラーやカー用品店などで点検し、必要に応じて交換するようにしましょう。