では、最後に、私達の大好きな3大フード「ラーメン」「とんかつ」「フレンチ」の外食例を挙げてみよう。1つ目はラーメン。豚骨塩ラーメンに餃子を付けて、玄米茶をオーダーすると24.03ドルなので、チップ含めると4000円だった。よって、「ラーメンが2800円」という噂は、本当だった。2つ目は、とんかつ。「銀座・梅林」ホノルル店で、USポークを使った厚切りトンカツ定食に、ひれかつ単品とメ ンチかつ単品、及びドリンクをオーダーした合計が101.38ドルで、チップ20%を入れると、約1万7000円。つまり日本の2〜3倍。3つ目は、ハレクラニホテルのメインダイニング「ラ・メール」でフレ ンチコースをオーダーし、軽くシャンパンを飲むと、2人で655.5ドルで、10万円弱。チップ20%を加算すると12万円という価格に跳ね上がった。

これらのレシートから見た結論。1ドル140円の7月現在、ホノルルのインフレは確かに加速してい た。しかし、その背景にあるのは、①円安②食材高騰③人件費。さらに日本人が観光で訪れて「◯◯は高かったよ〜」と上げる声は、外食に於けるチップ20%も加味した価格にあったのだ。

最後に、ホノルルでのショッピング体験をお伝えしよう。目抜き通りのカラカウア・アヴェニューに鎮座するハイブランドショップにて。小物を買おうと、そそくさと見ていたところ、背後から忍び寄る販売員の声。「何を探しているのか?」「こんな商品があるが興味はあるか?」と、上品だが通販番組のようなセールストークが始まった。靴を探しているわけではなかったが、シューズサイズを聞かれるままに伝えると、販売員が手にしていたiPadから、即座に在庫状況が出てきて、日本では完売のサンダルをお薦めされた。過去には、常に忙しく接客していた超人気ブランドなだけに、 この丁寧かつアグレッシブな接客は、現在のホノルルに於けるインフレ事情を垣間見る結果になった。

文・中村麻美/提供元・SEVENTIE TWO

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