陶磁器はその繊細な美しさから欧米でも評価され、世界中に大きな影響を与えています。

その中でも特に陶磁器文化に多大な影響を与えたといわれているのが「日本三大陶磁器」と呼ばれる名産地の陶磁器です。
それでは三大といわれる陶磁器にはどのような特徴をがあるのか、ここでは「日本三大陶磁器」について解説します。

目次
陶磁器とは
三大陶磁器①:瀬戸焼

陶磁器とは

【日本三大陶磁器】世界に誇る日本の陶磁器、その三大名産地とされるのはいったいどこ??
(画像=『FUNDO』より 引用)

「陶磁器」とは素地で成形したものを焼いて作る陶器や磁器の総称です。
陶器と磁器でその歴史は異なります。
日本の陶器の歴史は古く、陶器の原型となる縄文土器は、16,500年前の地層から出土しています。
現代のような一般的な陶器が誕生したのは奈良時代、約1,300年前の事だといわれています。
一方、磁器は1,800~2,000年前、後漢の時代に中国で生まれたとされ、粘土と石の粉末を混ぜて作られていたといわれています。
それらが16世紀ごろに世界中に広まり、日本でも有田焼(伊万里焼)などの焼き物が作られるようになりました。

三大陶磁器①:瀬戸焼

【日本三大陶磁器】世界に誇る日本の陶磁器、その三大名産地とされるのはいったいどこ??
(画像=『FUNDO』より 引用)

「瀬戸焼(せとやき)」は愛知県瀬戸市とその周辺で生産される陶磁器で、日本六古釜の1つである瀬戸窯としても知られています。
平安時代から伝わる伝統製法や天然材料を使って作られている伝統的工芸品の1つであり、特に近世以後のものを一般的に瀬戸焼と呼びます。
それよりも古い時代のものは古瀬戸と呼んで区別することもあります。
1974年には国が「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」を制定したことで、より瀬戸焼文化の保護や育成が進みました。
それによって瀬戸焼は全国的な知名度が高まりました。
以前から瀬戸焼を愛する人も多かったのですが、さらに陶芸愛好家の間で高い評価を受ける作品が多数あります。
全国に伝統的工芸品は数多くあるのですが、瀬戸焼でいえば赤津焼や瀬戸染付焼が指定されています。
こちらは瀬戸焼を語る上で欠かせないものですね。