著名ジャーナリストがリークした“クラゲ型UFO”の映像が世の多くの注目を集めている。イラクの米軍基地上空を悠々と飛行する“クラゲ型UFO”の姿には驚きを禁じ得ないが、世の注目度の高まりを受けてこの映像を無視できなくなったペンタゴンは先ごろ「ノーコメント」と表明した――。
■ペンダゴンが“クラゲ型UFO”に「ノーコメント」
さかのぼること2017年12月17日、米紙「ニューヨーク・タイムズ」が公表した“本物のUFO動画”は、最終的にペンタゴン(国防総省)と米当局が事実上本物であると認めたことでUFO研究史上、前代未聞の画期的な出来事となった。
では現在話題になっている“クラゲ型UFO”のリーク映像についてはどうなのか。先日、ペンタゴンの報道官はこの映像について「ノーコメント」であるとの声明を発表したのである。
順を追って説明してみたい。今年1月9日に映像作家でUFO研究家のジェレミー・コーベル氏は2018年10月にイラクの米軍統合作戦基地の上空を飛行した“クラゲ型UFO”のリーク動画を公開した。
映像は無人機(巡回監視飛行船)に搭載された赤外線カメラで撮影されたもので、複数の“触手”のようなものを垂らしたクラゲのような物体が基地の上空をまるで滑るように悠々と飛行している様子が収められている。軍事基地という厳重に警備された場所でこのような飛行物体の“闖入”を許すことなど本来あってはならないことだ。
コーベル氏によればこの“クラゲ型UFO”は軍事施設内の上空を移動した後、近くにある湖まで飛行したところで降下し、着水して水面下に潜っていったという。さらに17分後に湖面から浮上して45度の角度で上昇し、高速で飛び去っていったということだ。ちなみにこの映像のオリジナルの収録時間は約30分であるという。
この不気味すぎる“クラゲ型UFO”の正体や如何に? ポッドキャスト番組「WEAPONIZED」でコーベル氏とジャーナリストでドキュメンタリー監督のジョージ・ナップ氏がこの“クラゲ型UFO”について議論したことも大いに注目を集めた。
“クラゲ型UFO”に対する世の関心の高まりをペンタゴンも無視できなくなったようだ。はたして今回もペンタゴンは映像にとらえられた“本物のUFO”の存在を認めるのだろうか。だがそれは「ノーコメント」であった。
1月17日、ペンタゴン報道官スー・ゴフ氏は声明で「漏洩した可能性がある国防総省の資料の信憑性については“ノーコメント”である」と述べた。
ゴフ氏は機密情報を保護する必要性とのバランスをとりながら、公開性と説明責任に対する国防総省の取り組みを強調している。
「国防総省は未確認の異常現象に対する国民の関心を真剣に受け止めており、アメリカ国民に対する公開性と説明責任に全力で取り組んでいます。この取り組みは、機密情報、情報源、および施策を保護するという部門の義務とのバランスをとらなければなりません」(声明より)
前回と同じように“本物のUFO”を事実上認めるのかと思いきや、“ノーコメント”というのはやや意外に感じられるかもしれない。そしてそもそも、ノーコメントであるならば声明を発表する必要があったのか。あるいはペンタゴンが無視できないほどUFO情報に関して透明性を要求する機運がアメリカ国内で高まっていることのあらわれであるのだろうか。