■クリニックは「早割り」で競争
中国ではこのような動物への整形手術は合法で、動物病院やクリニックは「春節までの予約で早割りを適用」などと、競争に打ち勝つ特典も用意しているという。
そんななか、北京で動物病院を営むリウ・ユンドン院長は、「獣医師として私たちは動物愛護と動物福祉の原則を遵守し、これらの手術は推奨しません」と明言。2ステップある痛々しい手術の詳細を説明した。
■トラウマになるペットが多数
リウ院長によると、第一段階では30分間をかけて動物の耳の切除と整形を行い、第二段階では20~60日間をかけ、耳を直立させる装置を皮膚内に取り付けるという。
「これは道徳的な問題でもあり、私の同僚たちは一様にそうした手術に反対しています」とも明かしたリウ院長。術後も痛みが気になり患部を引っ搔くなど、心因性の問題を引き起こすペットが多いという。