イタリアの北部の州で、飼い主が愛犬のDNAサンプルの提出を迫られている。街に不法投棄される深刻なフン被害の解決のためで、遺伝子検査により飼い主をつきとめ罰金が科されるそうだ。『Sky News』や『The Guardian』が伝えている。

■犬のDNA提出を義務化

風光明媚な都市として知られるイタリア・ドロミテ地方のボルツァーノ市とその周辺の町の州政府は、このたび同地域にいる約4万匹の犬のデータベースを立ち上げ、飼い主にDNAサンプルの提出を求めている。

州政府のパオロ・ザンボット獣医局長は 「ボルツァーノには、公有地の不適切な管理について、市民から年間数百件の苦情が寄せらています。その半数以上が犬のフンに関するものです」と明かす。

この街では長年にわたって飼い犬のフンの投棄被害を抱えており、法執行機関が現地に行って長時間張り込みを行い、わずか3〜4匹の犬の飼い主を捕まえるという極めて不効率な対応に追われていた。