■開発に至った経緯は…

株式会社Casieの担当者によれば、同社の絵画レンタルのサブスクの利用者から「アートな消火器を作って欲しい」という依頼があったのがきっかけだという。

同社の担当者は、開発に至るまでの経緯に関して、「会社所在地である京都市の防災関係者とコミュニケーションを取り、『設置していてもいざという時に、どこにあるか分からない』という課題が分かり、商品開発に向けて動き始めました」と説明する。

この消火器、何かがおかしい… カラフルすぎるデザインに秘められた機能に目を疑う
(画像=『Sirabee』より引用)

先述したように、赤色の消火器を部屋の隅や押し入れなどに入れておくと、非常時に「あれ、どこに入れたっけ?」と慌てかねない。「アートな消火器」は爽やかな色や明るい色で、愛着の持てるデザインにすることを心がけたそう。

担当者は、「すでに住宅用消火器があるご家庭でも、見栄えが気になって普段は目につかない場所に隠してしまっているケースも多くあります。しかし、いざという時にすぐ取り出せる場所にあってこそ、本来の消火器の役割を果たすことができるのは言うまでもありません」「普段から目に付く場所に消火器を置いておくことで、自然と防災意識を持つことにも繋がります」と、カラフルなデザインの消火器のメリットを強調する。