女性の権利の確立において、経済的な自立は必要不可欠な柱だ。一方で、その土台となる金融リテラシーに関しては無視できない男女差があることが言及されており、女性の金融リテラシーが男性に比べて低いという調査・研究結果は複数報告されている。

また、金融リテラシーは金融教育の経験があるほど高まるとされるが、男女ともに学校や家庭で学ぶ機会は少ないため、自ら学習する機会を得るかどうかにより金融リテラシーに差が生じる。(参考資料)

この課題は日本だけの問題ではなく、また国によってはさまざまな背景とも絡み合う。たとえばインドでは、女性への苛烈な差別が実態として今も存在する。伝統的にインドの女性は社会進出よりも家庭に入ることを優先させられてきた背景も相まって、男性に比べて教育の機会が限られているという指摘もある。(参考:JETROレポート)

一方で同レポートにもあるように、インドの都市化が進み、近年はこうした状況に変化が起きており、女性のさらなる社会進出を促進するムードが高まっている。

こうした取り組みのひとつとして、女性の経済的自立を支える金融教育機能を備えた投資信託および即時融資アプリ「LXME」(発音は「ラクシュミ」)を運営するのが、LXME Money(以降LXME)だ。

Image Credits:LXME

LXMEアプリは、オンライン金融プラットフォームとして、各種金融商品だけでなく女性向けの金融教育も提供し、さらに情報交換ができるユーザーコミュニティーを構築している。主な機能カテゴリは、借入・消費・貯蓄・保険・収入・投資・プラン・学習・話し合いの9つ。

女性支援のCXXO主導ラウンドで120万ドルを調達

仏教では「吉祥天女」とされる「ラクシュミー」は、ヒンズー教では富と繁栄を象徴する女神だ。両手から金貨をあふれさせる描写も多いとされている(論文「ラグジュアリーな女神、ラクシュミー」参照)。