ジェイコブス氏いわく、「アフリカと南米をつなぐ最後の狭い地理的な繋がりは、現在のギニア湾沿いのカメルーン海岸とブラジル北東部の肘(出っ張りの部分)だった」といいます。

つまり、カメルーンとブラジルはアフリカと南米を自由に行き来できた最後のルートであり、今回の研究からそのハイウェイが少なくとも1億2000万年前までは繋がっていたことが示されました。

その後、カメルーンとブラジルの通路が切断されたことで生き別れてしまった恐竜たちもいたかもしれません。

今回の知見は、恐竜の足跡の一致から大陸移動のプロセスをより詳しく理解できた点で貴重な成果となっています。

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参考文献

Matching dinosaur footprints found on opposite sides of the Atlantic Ocean
https://www.smu.edu/news/research/matching-dinosaur-footprints-different-continents

Matching dinosaur prints found on opposite sides of the Atlantic Ocean
https://www.zmescience.com/science/geology/matching-dinosaur-prints-found-on-opposite-sides-of-the-atlantic-ocean/

元論文

THE EARLY CRETACEOUS BORBOREMA-CAMEROON DINOSAUR DISPERSAL CORRIDOR(PDF)
https://smu.app.box.com/s/e2ghm8ycjb1zf6hu9pooypdl4sosylbn

ライター

大石航樹: 愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。 他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。 趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。