これを潜水士が行うとしたら、極めて危険な作業になってしまう。しかし、ROVであればどのようなトラブルが発生したとしても、人命が失われることはない。それまで命がけだった点検作業が、EyeROVの製品により安全な仕事になるだろう。
原子力潜水艦よりも深く潜れるROV
ダムのメンテナンス、石油パイプラインの点検だけでなく、橋などの交通インフラの建設、港湾施設の拡張、海底の調査、救助活動などにもEyeROVの製品を用いることができる。現にEyeROVは上述のEyeROV TUNAだけでなく、インド海軍向けに開発したEyeROV TROUTという製品も用意している。これは深度300mに対応するROVで、防衛分野での活用を期待されている。なお、アメリカのバージニア級原子力潜水艦の最大潜航深度は公表数値で250m。EyeROVの製品は、潜水艦よりも深い水深で稼働することができるのだ。
その他にも自律型水上ボートEyeROV iBOAT ALPHA、深度50m対応の水中カメラEyeROV NEOPIA UW-50、そしてそれらの製品が収集したデータを解析するプラットフォームEVAPも提供している。