もちろん、なにかとやることの多い現代社会では、高い頻度でトレーニングをし続けることは大変ですが、その頑張りが無駄にならないようにするためには、どの程度まで頻度を落としても良いのか知ることが重要です。

今回、研究グループは、12週間にわたり週2回のトレーニングを続けた人たちを次の3つのグループに分け、その後の変化をトレーニングの頻度の観点から詳しく調べました。

・毎週トレーニング群(週1回)
・隔週トレーニング群(2週に1回)
・脱トレーニング群(0回)

具体的には、最初の12週間は全グループが週2回、レッグプレスと自転車エルゴメーターを組み合わせた1時間のトレーニングを行いました。このトレーニングは、心肺機能と筋力をバランスよく鍛えることを目的としたものです。

レッグプレスは下半身の大きな筋肉を鍛えることが出来る種目
レッグプレスは下半身の大きな筋肉を鍛えることが出来る種目 / Credit: 写真AC

その後、毎週トレーニング群は週1回、隔週トレーニング群は2週に1回の頻度に落とした上で、同じトレーニングをさらに12週間継続しました。一方、脱トレーニング群は、全くトレーニングを行いませんでした。

なお、最初の12週間は徐々に運動強度(重さ)を高めましたが、その後の12週間は運動強度を維持するのみで、さらに高めることはありませんでした。

果たしてどんな結果になったのでしょうか?

2週間に1回のトレーニングでもだいたい維持できる

まず、3つのグループともに週2回の頻度でトレーニングを続けた12週間後には、心肺機能、筋力、筋肉量が増加しました。これは、トレーニングをしっかり続けた成果で、当然のことです。

次に、その後の12週間の結果を見ると、週1回に頻度を減らしても続けたグループは、その効果をほとんど維持できていました。また、後半の12週間で合計6回しかトレーニングを行わなかった隔週グループも、少し効果を失いましたが、それでも獲得した効果の90〜95%は維持できました。